クーランマラン人力旅行社 JOURNEY 旅行記

アラビア カヤッキング UAE&オマーン 第2話


クーランマラン人力旅行社スタッフ 福田高士


浅い海にまだまだ苦戦し、その次はフィヨルドの海を漕ぎます。第2話です。


045
サギ
マングローブの森には、サギが集まって来ていた。それも結構な数である。近付くと逃げるが、ギリギリまで粘って、飛ばせないで通り過ぎる。
046
水平線と浅い海
美しい風景だが、心の中は今日も泥地に閉じ込められないか不安で一杯である。信じるものは、いつでも北を指すコンパスだけ。
047
泥の中のカヤック
やはり今日も泥塗れ。だが、今までの人生で見たことの無い泥だ。こんな泥を掘っていくと原油が出るのだろうか?変な生き物の背中を歩いているような感触 だ。不気味とやや硬い。締まっているというのか・・・。
048
一面の泥
ここはどこだ?360°こんな風景だとここは地球なのか?と思ってしまう。砂漠ならぬ泥漠というべきか・・・。
049
泥漠をカヤックと歩く
しばらく泥漠を進み、ようやく遠くに道路と橋が見えてくる。もうここは海でも何でもない。何なのかよく分からないが、コンパスを信じて進む。暑くて遠くて重くても、どこかに辿り着かなければならない。恐らく、夜には数センチの海がやってくるのだから。
050
水の無い海を歩きつづける。。。
荷物を背負って歩き、荷物を置いて戻ってカヤックを担いだり引き摺ったり、後ろは見たくも無い。後ろにはもう海は無いのだから。
051
やっと見つけた海水
死ぬほど苦労して、ようやく海水のクリークを見つける。カヤックを降りた泥漠の入口から3,4km歩いただろうか。3,4時間泥漠を歩き続けたのだ。見付けた時はそのまま頭から飛び込み、しばらく呆然としていた。
052
海の中の地平線
後ろを振り返る。どこから来たのかも分からない。海の影も形も無い。あるのは干上がった時に出来た白い塩の結晶だけだ。
053
アブダビの早朝
このクリークがもう少し遠かったらと思うとぞっとする。多分、もう少しで熱射病に掛かっていたかも知れない。水のありがたさをつくづく感じた。この一日半で、自分でも有り得ないほどの水を飲んで、8Lの水が底を尽きかけた。
054
クリーク沿いの低灌木
マングローブではないが、背の低い潅木がクリーク沿いに生えている。逞しい生命力だ。クリーク沿いに生えているのは、細長い葉の潅木だけである。
055
水平線の中を漕ぐ
意外と大きなクリークで、干満の流れもあって快適に下る。大きくて体が透明の魚や、熱帯魚が悠々と泳いでいる。
056
ガゼル
ガゼル。下ってくるカヤックを訝しげに伺い、少しでも近付くと独特のピョンピョンと跳ねるジャンプで逃げていった。あのジャンプは潅木と飛び越えるのに都合の良い跳ね方なのだろう。
057
七面鳥
七面鳥、だと思う。半壊した小屋から逃げ出したものがその辺りをうろついていた。
058
鳥小屋
壊れた鳥小屋には鶏や七面鳥がいるだけで、人の気配は無い。そればかりか、鳥小屋の中のエサをガゼルがあさっていた。
059
高級別荘地帯
首長達の高級別荘地帯に入る。敷地が広すぎてどこにも上陸できない。橋に上がって通りかかったアラブのおじさんに道を聞く。見渡す限り別荘。世の中凄い金持ちがいるものだ。クリークを更に下って路頭に迷っていた時、ボートに乗って先程出合ったおじさんがやって来た。「助けが必要なようだね」その後、スピードボートでアブダビまで送り届けてくれた。どの道、この先はもっと辛い状況になると地図から予想されるからだ。
060
浜で寝る
スピードボートでアブダビまで戻ってくる。そこにホテルがあるよと紹介されたのはインターコンチネンタルだったが、ちょっと予算が無いので近くの浜辺に泊まる。遠くに別の宮殿が見える。いくつものばかでかい宮殿、見渡す限りの別荘。オイルマネーの力は凄まじい。
061
明るい船
石油掘削船なのだろうか。夜の遊園地みたいにかなり明るい。
062
引きずってしまったカヤック
泥漠を引き摺った後が、カヤックの底に残っている。しかし、あの状況で3,4kmも担いで歩くのはちょっときつかった。
063
詐欺師・・・
左の赤い服の男とは色々あって、飯代約3000円を持ち逃げされた・・・。詐欺師のインド人である。ドバイにて。
064
バスからの風景
バス車内からの風景。砂漠地帯とは言いつつも、意外と至る所に草が生えている。
065
郊外のヤギ
ちょっと田舎の方に行くと、町中をヤギがのんびりと歩いている。近代的なビルが立ち並ぶ都市とは大違いだ。
066
オマーンへの入国
UAEからオマーンへ。目的地のムサンダム地方はガイドブックでは警察の許可、政府の許可が必要で、UAEからそこへ行く公共機関も無い。2泊3日のツアーでしか行けない。だったらと、タクシーで国境まで行き、とりあえず入国してみる。その先は入国審査場でヒッチハイクする。運良く石油関係の仕事で来たという人に港のある八ッサブという町まで乗せてもらった。
067
運良く・・・警官に連行
八ッサブの町をうろついていたら私服警官に連行され、車で町を案内された後、彼の家に泊めてもらう。出発する港まで送ってもらった。
068
ハッサブの待ち
ハッサブの町。山間の小さな町である。
069
ウミウ
この辺りはやたらと海鵜が多い。よく原油流出などで保護団体に体を洗われ ているのは、鵜が多いことを思い出した。
070
ウミウの群れ
海鵜がやたらと群れている。
071
ハリセンボン
でかいハリセンボンが浮いていた。この辺りの海岸によく打ち上がっているので、生息数は多いのだろう。
072
ダウ船
港から漕ぎ出すと、ダウ船も航行している。
073
ダウ船とフィヨルド
ダウ船とフィヨルド。ハッサブの港はイランが近いので、よくイランからスピードボートに乗って貿易しているようだ。ダウ船は昔、中国やインドネシアまで貿易航海していたのだという。帆掛けからエンジンスクリューに動力は変わったが、船の構造自体は1000年前と然程変わらないらしい。
074
ウミウの糞
この辺りの岩場は、海鵜の糞で白くなっている所が多い。
075
奇妙な岩
奇妙な岩場。何かの建築物や神殿のようにも見える。
076
緑の無い山々
山々は緑一色に見えるが、これはカメラのせい。実際は茶色の不毛な岩山だ。
077
ヤギの死体
ヤギの死体。行き倒れになったのであろうか。骨と毛しか残らない。
078
茶色の山
この緑もカメラのせい。所々に潅木が生えているが、色は一様に茶色だ。
079
野生のヤギ
野良ヤギ。いや、もしかしたら誰かが飼っているのかもしれないのだが。
080
ヤギを追う
野良ヤギを追い掛ける。
081
ヤギを追い詰めた!
追い掛けた野良ヤギを、遂に岩場の頂上まで追い詰める。この後野良ヤギは、頂上の先の崖をゆっくりと降りていった。
082
谷の草地
冬になるとこの辺りは雨が少し降るので、水の流れる谷の部分に草が多い。
083
クラゲ
ペットボトルにクラゲを捕まえる。
084
青いクラゲ
青いクラゲが多い。水は透明度が高く、緑に見える。
085
洗濯物
この地方はフィヨルド地帯で湾が多く、このシム湾は奥行きが20km程ある。
086
キノコ型の地形
水面辺りの岩は内側に削れて、よくキノコ型みたいに庇が付いた地形になっている。だが、洞窟の類はほとんど見られない。
087
フィヨルド地形を漕ぐ
地層が盛り上がって、このフィヨルドを形成していることがよく分かる。至 る所に地層が見える。
088
フィヨルドを漕ぐ漕ぐ
場所によって、少しずつ岩の色が違う。白や茶色や赤茶けたものまで様々だ。
089
フィヨルドのウミウ
岩場の所々は、海鵜に占領されている。
090
フィヨルドの岩陰
日差しが強いので、岩陰に入るととても涼しい。
091
飛ぶのが下手なウミウ
海鵜が一斉に飛び立つ。中には羽ばたいているがなかなか体が浮かなくて、がんばっている姿が可愛らしい鵜もいる。
092
ウミウ
潜る鵜、泳ぐ鵜。泳ぎが慌てている様で優雅じゃないので愛嬌がある。飛び立つチャンスを失った鵜には、カヤックでかなり近付くことができる。
093
辺鄙な所の集落
こんな谷底の危なげな場所にも集落がある。こんな辺鄙な所でも、山中を電 線が通って各村に通っている。
094
高さのある岩山
巨大な宮殿にも見える岩山。高さは5、600mくらいだろうか。
095
通信施設の跡
1860年代のイギリスの通信施設跡地。当時イギリスがインドやこの辺りを植民地化していた頃のもの。1865年、イギリス〜インド間に電信線開通。
096
穏やかなフィヨルドの海
まるで、湖のようだ。静かで穏やか。時折、生暖かい風が吹く。
097
落書き
通信施設の島に上陸。ジャジーラ(島の意)・マグレブ。岩に「telegraph」と落書きがしてあった。当時のものだろうか?
098
海と岩山
こんな光景を何かのTVで見たことがあるような気がする。南米とかだろうか?
099
ちょっと美味しそうな魚
この海には、こんな魚が泳いでいるのだろう。
100
ナマコ
ナマコ。
101
ガンガゼ
ガンガゼ。近くに異様に針の長いガンガゼがたくさん転がっていた。
102
たまにはこんな写真も。
休憩中に帽子とサングラスを取ったらレンズ越しに山が見えたので、何とな く写真に収める。
103
夕暮れ
夕暮れ時は、寂しそう。
104
遺跡でキャンプ
ジャジーラ・マグレブの遺跡に泊まる。これが日常のキャンプスタイルである。涼しくて結構快適だ。テントに入ったら、とてもじゃないが眠れない。東南アジアよりも体感温度は厳しいが、蚊や吸血虫の被害ガ無いので(蠅と蜂はいる)、テントが無くても平気である。
105
穴掘りバチ
穴掘り蜂。理由は分からないが、地面を犬のように前脚で掘る。しばらく様子を見ていたら、何もしないまま埋め戻して行った。岩に開いている穴には、海鵜がたくさん入っている。
106
ガンガゼ
前述の通り、ガンガゼ。
107
原油の漂着
やはりペルシャ湾名物?原油漂着である。アブダビ近辺には一切無かったが、潮流の影響で流れ着いたのだろう。原油の塊をサンダルで思いっきり踏んでしまって、一週間くらいサンダルの底から取れなかった。
108
ホルムズ海峡へ
海岸には、岩壁が迫っている。海ガメの姿も、ちらほら見え始める。ホルムズ海峡に近付くにつれ、段々と上陸地点が少なくなってくる。ということで、自然とカヤックの舳先は集落へと向き、泊めてもらうこととなる。この日はカブールという集落に泊めてもらう。


 第2話はここまで、第3話へつづく。。。

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